高尿酸血症(痛風)
高尿酸血症、そしてその代表的な症状である痛風。耳にしたことはあっても、「なんだか難しそう」「自分には関係ないかも」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、高尿酸血症は放置すると、痛風だけでなく、様々な病気を引き起こす可能性のある、決して軽視できない状態なのです。今回は、そんな高尿酸血症と痛風について、わかりやすく解説していきます。中目黒駅から徒歩8分のChainon cliniqueでは、患者さん一人ひとりの状態に合わせた丁寧な診療を心がけています。気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。
高尿酸血症(痛風)の症状について
高尿酸血症自体には、ほとんど症状がありません。しかし、血液中の尿酸値が高い状態が続くと、尿酸が結晶化し、関節などに蓄積します。これが痛風の原因となります。
痛風の典型的な症状
- 足の親指の付け根などに、突然激しい痛みが生じる
- 関節が赤く腫れ上がり、熱を持つ
- 痛みは数日から2週間程度続く
- 発作は夜間から明け方に起こりやすい
痛風発作は、あまりの痛さに「風が吹いても痛い」と表現されるほどです。しかし、発作が治まると、まるで何もなかったかのように症状が消えるため、放置してしまう方も少なくありません。しかし、痛風発作を繰り返すうちに、発作の間隔が短くなり、痛みも強くなっていくことがあります。
その他の症状
高尿酸血症が進行すると、痛風以外にも、以下のような症状が現れることがあります。
- 腎臓結石
- 高血圧
- 糖尿病
- 脂質異常症
- 動脈硬化
これらの症状は、高尿酸血症が引き起こす合併症によるものです。高尿酸血症を放置すると、これらの生活習慣病のリスクが高まるため、早期の治療が大切です。
高尿酸血症(痛風)の原因について
高尿酸血症の原因は、大きく分けて以下の3つがあります。
- 尿酸の産生過剰
- 尿酸の排泄低下
- 上記両方の複合
尿酸の産生過剰
尿酸は、細胞の核に含まれるプリン体が分解される際に生成されます。プリン体は、体内で生成されるだけでなく、食事からも摂取されます。そのため、プリン体を多く含む食品(レバー、魚卵、ビールなど)を過剰に摂取すると、尿酸の産生が過剰になり、高尿酸血症を引き起こすことがあります。
尿酸の排泄低下
尿酸は、主に腎臓から尿として排泄されます。しかし、腎機能が低下している場合や、特定の薬剤(利尿薬など)を使用している場合は、尿酸の排泄が低下し、高尿酸血症を引き起こすことがあります。
その他の原因
- 遺伝的な要因
- 肥満
- ストレス
- 激しい運動
これらの要因も、高尿酸血症のリスクを高める可能性があります。
高尿酸血症(痛風)の病気の種類について
高尿酸血症は、その原因によって、いくつかの種類に分類されます。
- 原発性高尿酸血症・・遺伝的な要因や体質などが原因で起こるもの
- 続発性高尿酸血症・・他の病気や薬剤などが原因で起こるもの
原発性高尿酸血症
原発性高尿酸血症は、さらに、以下の3つのタイプに分類されます。
- 尿酸産生過剰型
- 尿酸排泄低下型
- 混合型
どのタイプであるかによって、治療法が異なる場合があります。
続発性高尿酸血症
続発性高尿酸血症の原因となる病気としては、以下のようなものがあります。
- 腎不全
- 白血病
- 悪性リンパ腫
- 多発性骨髄腫
また、特定の薬剤(利尿薬、抗がん剤など)も、高尿酸血症を引き起こすことがあります。
高尿酸血症(痛風)の治療法について
高尿酸血症の治療は、主に以下の3つを柱として行われます。
- 生活習慣の改善
- 薬物療法
- 合併症の治療
生活習慣の改善
生活習慣の改善は、高尿酸血症の治療の基本です。具体的には、以下の点に注意しましょう。
- プリン体の摂取を控える
- アルコールの摂取を控える
- 水分を十分に摂取する
- 適度な運動を行う
- 肥満を解消する
- ストレスをためない
特に、プリン体の摂取制限は重要です。プリン体を多く含む食品(レバー、魚卵、ビールなど)は、できるだけ避けるようにしましょう。また、アルコールは尿酸の産生を促進し、排泄を抑制する作用があるため、摂取を控えることが大切です。水分を十分に摂取することで、尿酸の排泄を促すことができます。適度な運動は、肥満の解消やストレスの軽減に役立ちます。
薬物療法
生活習慣の改善だけでは尿酸値が十分に下がらない場合は、薬物療法を行います。薬物療法には、以下の2つのタイプがあります。
- 尿酸降下薬・・尿酸の産生を抑える薬(アロプリノール、フェブキソスタットなど)
- 尿酸排泄促進薬・・尿酸の排泄を促す薬(ベンズブロマロンなど)
どの薬を使用するかは、患者さんの状態や合併症などを考慮して決定します。薬物療法を開始する際は、医師の指示に従い、用法・用量を守って服用することが大切です。
合併症の治療
高尿酸血症が原因で、腎臓結石や高血圧などの合併症を発症している場合は、それらの治療も並行して行います。
よくある質問
Q1. 痛風発作が起きたら、どうすればいいですか?
A1. 痛風発作が起きた場合は、まず安静にしてください。患部を冷やすと、痛みが和らぐことがあります。市販の鎮痛剤を服用しても構いませんが、効果がない場合は、速やかに医療機関を受診してください。Chainon cliniqueでは、痛風発作に対する適切な治療を行っています。我慢せずにご相談ください。
Q2. 尿酸値が高いと言われましたが、自覚症状がありません。治療は必要ですか?
A2. 自覚症状がなくても、尿酸値が高い状態が続くと、痛風発作や合併症のリスクが高まります。そのため、生活習慣の改善や薬物療法など、適切な治療を受けることをお勧めします。Chainon cliniqueでは、患者さんの状態に合わせて、最適な治療プランをご提案いたします。
Q3. 痛風の治療薬は、一生飲み続けなければならないのですか?
A3. 尿酸値をコントロールできれば、薬を減量したり、中止したりできる場合もあります。しかし、自己判断で薬を中止すると、尿酸値が再び上昇し、痛風発作や合併症のリスクが高まる可能性があります。必ず医師の指示に従い、薬の服用を継続してください。
院長より
Chainon clinique院長の三宅善順です。高尿酸血症、そして痛風は、放置すると様々な病気を引き起こす可能性がある、決して軽視できない状態です。しかし、適切な治療を行えば、尿酸値をコントロールし、痛風発作や合併症のリスクを減らすことができます。当院では、日本内科学会認定医、日本循環器学会循環器専門医、心血管インターベンション治療学会認定医として、専門的な知識と経験に基づき、患者さん一人ひとりの状態に合わせた丁寧な診療を心がけています。高尿酸血症、痛風でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。一緒に健康な生活を取り戻しましょう。
